猫の里親になるための条件に「年収○○万円以上」と記載されている場合があります。
「収入まで提示しないといけないの?」と驚いた方も多いですよね。
ですが、猫と暮らすにはお金が必要なのも事実です。
今回は猫を飼う時に必要となる収入についてざっくりと解説します。
実際に譲渡条件に年収が含まれているケースが増えている
猫の里親になるための条件は、各サイト・団体で異なります。
細かな条件が違うのが当たり前で、保護猫を引き取る際は「条件を満たせるサイト・団体を探す」のがかなり重要となります。
最近は保護猫を引き取ってくれる心優しい飼い主さんが増えましたが、中には残念な飼い主さんも一定数存在しています。
保護猫を譲渡しているサイト・団体は、引き取られる猫が幸せに暮らせる環境が揃っているのかを最重要視しています。
その中に「年収・収入」が含まれている感じです。
猫と暮らすということは、猫のご飯代や定期的な診察、病気・怪我をした時の治療費が必要になります。
年収が少なすぎると万が一の時に適切な診察や治療が受けられなくなってしまいます。
そのような最悪のケースを未然に防ぐために譲渡条件に年収を指定しています。
猫を飼うために必要となる年収はどれくらい?
では、実際に猫と暮らすために必要となる年収はどれぐらいなのでしょうか?
保護猫の譲渡を行っているサイト・団体で年収が条件に含まれている場合「300万円~500万円」が多い傾向があります。
そのため、300万円以上がひとつの目安となりそうです。
実際に猫と暮らしている方の多くは、毎月「1万円」程度を猫のために出費しています。
キャットフード・おやつ・トイレ用の猫砂代は、毎月必ずかかる費用です。
その総額が約1万円となります。
実際に日本獣医師学会が平成27年度に調査した結果「1カ月に猫にかかる費用」の平均は1万280円でした。
意外だったのが、毎月の猫にかかる費用で最も高かったのが「医療費」でした。
動物用の健康保険制度はなく、医療費は飼い主さんの全額負担となり、1回の診察で数万円が必要になるケースも珍しくありません。
上記のことを考えると、毎月最低でも1万円を猫のために捻出できる年収が必要ということになります。
年収200万円でも猫を飼うことは可能ですが、万が一のことを考えるとやはり年収300万円はあった方が安心です。
年収で判断するのもひとつの方法ですが、猫のために毎月の出費を増やせる余裕があるかどうかを考えてみてください。
猫のために貯金する人も多い
毎月の出費だけではなく、万が一の事や猫の老後を考えて「猫貯金」をしている飼い主さんも多くいます。
毎月の出費だけでみると1万円程度で済ませられますが、病気や怪我をした際には10万円以上の治療費がかかることも珍しくないからです。
保護猫の里親になることを検討しているけど、猫のための貯金がないという場合は、毎月数千円程度でも良いので貯金をしていくことをおすすめします。
毎月の出費が少し高くなりますが、民間保険会社の「ペット保険」に加入するのも選択肢のひとつです。
猫を飼う際は、毎月の出費だけではなく、万が一の時のことも考える必要があります。
まとめ
猫の里親になる条件に年収を指定するサイト・団体も増えました。
引き渡し後に、猫が飢える心配がない、病気・怪我をした場合でも適切な診療を受けられることを確認することが目的となっています。
猫と暮らすには、毎月の出費に加えて、万が一の時のためにまとまったお金も必要となります。年収300万円が猫と暮らす1つの目安と考えましょう。